長期間にわたって物流業界で事業に取り組んでいると、買い替えや不調を理由に不要になったトラックを売却すべきタイミングが必ず生じます。一般的にトラックの売却を希望する場合、その車両は多走行車になりがちです。なぜなら、物流業界は車を走らせる事が主な仕事なので、年間10万㎞の走行距離を超えるのは当たり前だからです。だからと言って、高額買取を簡単に諦める必要はありません。
確かに一般車の多走行車となると高額買取はなかなか期待できるものではありませんが、商用車に数えられるトラックは意外に高く売れます。その理由は商用車の車検は購入時2年、その後は毎年と頻度が多く、一般車よりも安全性が高めだからです。加えて、耐久性に優れたディーゼルエンジンであることや、ボディーも頑丈であることも理由に数えられます。特に日本メーカーが作るトラックは100万㎞は優に走れるということで、海外からも高い評価を得ています。
そのため、買取会社は海外に輸出して高値で売って利益を重ねているケースが少なくありません。これが、高値で売れる可能性がある主な理由です。このような背景を踏まえ、要らなくなったトラックを少しでも高く売る方法を検討してみましょう。まずは海外に販売ルートがあるところの方が優位性がある点を忘れてはなりません。
しかし、原油高や人件費の高騰により海外への輸送コストが高いタイミングでは、この販売ルートだけでは不十分です。できれば、同時に国内に販売店を保有している買取会社の方が理想的と言えます。このように販売ルートが豊富なところを基本に売却すると良いでしょう。もちろん、複数社に見積もりを依頼して交渉するという基本的なことも忘れてはなりません。